エニアグラムは、古代から伝わる人間の多様性の地図です。それは人間の心理や行動パターンの無意識的なふるまいを、客観性の視野から見ることを可能にします。つまり、精神的に落ち込んだ時も、そこから抜けて行く方法がはっきりと見えるということなのです。
「魂のエニアグラム」では、人間の行動の 9 つの“明確な動機”を明らかにすることに視点を置いています。「私はこういう性格なのだ。」というのではなく、「何が」「どうなったから」このようなふるまいのパターンが身についたのかという根っこの部分を開示できるのです。
「魂のエニアグラム」は、あなたが常に目指してきたであろう、より意識的で、愛を持って人にかかわることや、本質を理解し、本物のあなたとして行動しながらも、すべてにおいて自由な人生を生きるための洞察を得ることを可能にします。
「モヤる」「ザワつく」「グルグルする」などの感覚は、通常歓迎されない種のものです。それらを排除しようとすればするほど、むしろ慢性的な葛藤となることに気がつくでしょうか? 魂のエニアグラムは、立ち往生している人間関係のダイナミクス、および個人のパフォーマンスに大きなブレークスルーをもたらすことができる、自分自身と他人の深い理解を提供します。
私たちは自分が思っている以上の能力を持っている
私はこれまでの長い人生の中で、十分な時間をかけてエニアグラムを学んできました。「エニアグラムを理解したければグルジェフ・ムーブメンツを体験することだ。」という言葉に従い、毎年のようにリトリートに参加し、瞑想や精神性のワークにもコミットしてきました。そんな中で、本質を取り戻すツールとしてのインクワイアリーを習得し、心理学の要である自我構造と対象関係論を学んだことは大きなサポートでした。
人格の固着と呼ぶ、自我が義務付けている檻の中で生活し続ける必要はないという気づきは、私の人生をより可能性に満ちた豊かさの中に解き放ってくれました。私は、自分が普段思っているよりもはるかに優れた能力を持っていることに気づくことができたのです。
エニアグラムを活用することで、自分の才能を素直に認め、それに感謝し、自分の影と向き合い、目の前にあるものをパターン化された思考や感情からではなく、新鮮に見ることができるようになりました。
最も重要なことは、エニアグラムが私を本質的な領域へと誘い、私が本当は誰であり、何者であるかをますます体験し始めたことです。私は最終的に私の性格パターンなのではありません。私はI AMであるという魂の次元を見出したのです。
価値がないという考えを落とすがいい。それはたんにひとつの考えにすぎない。そして、それを落とすと同時に、あなたは大空の下にいる。扉という問題はない。すべては開かれている、すべての方角が開かれている。存在があなたを必要としていることを、あなたを愛している、あなたを育んでいる、あなたに敬意を表していることを証明するには、そのままのあなたで充分だ。
(Osho, Beyond Enlightenment, Talk #31より)
このプロセスを通って行くことで確実に約束されていることは、本質的な自己を知り、魂が切望する自由を体験することです。
そして、そこに辿り着くもっとも近道は、最初に自分の人格のパターンを紐解き、それらと親密になることです。それが、あなたのために作られたこのワークショップです。
【内容】
レッスン①Day1:人格形成のプロセスを知る
Day2:ポイント8:ほんとうの強さとは?
私たちの誰もが、“力強さ”と“繊細さ”を対極に置いています。それらが出会うことは稀なのです。ポイント8は、ほんとうの強さとは、勇気と愛が一つになったものであることを教えてくれるでしょう。
※本質とのつながりを回復するためのインクワイアリー
※日常に落ち着きをもたらすセンタリング技法を習得
※人格形成のプロセス:核と殻から成る人格の固着とは?
※ポイント8が教えてくれること
レッスン② Day1:エゴの理想と対象関係を知る
Day2:ポイント6:ほんとうの意思とは?
エゴの理想はどこから発していて、対象関係(親、先生など周囲の大人たちとの関係性)の中でどのように作用するかなどを知ることで、<私>というエゴを新鮮な目で見ることができるようになります。それは「良く知っている私」でありながら、まるで「まったく新しい私」に出会ったような感覚をもたらすでしょう。エゴの理想がもたらすさまざまな思い込みがパターン化していくプロセスを見守ります。
※エゴ、イド、スーパーエゴというエゴ構造の理解
※9つのエネアタイプの特徴的要素と自分のタイプの見つけ方
※人格は本性の資質を模倣する
※ポイント6が教えてくれること
レッスン③ Day1:私たちが見失いがちなこと
Day2:ポイント2: 溶け合う愛
各ポイントの反動的なふるまいの部分と、本質的な資質の部分を明確に分けていくためのエクササイズをします。
※各エネアタイプの類似点と相違点
※両親からの影響
※子供時代に欠如していた資質を取り戻す
※ポイント2が教えてくれること
レッスン④ Day1:魂の資質に気づく
Day2: ポイント3:個人の資質
魂の鏡のような質に気づくことで、生き生きとした生命力を取り戻します。効率性を望むタイプ3の貢献はとても大きいのです。
※内側の三角形の作用
※本質的な生を生きることの喜びを再確認するプロセス
※空間をホールドすることについて
※ポイント3が教えてくれること
レッスン⑤ Day1:スーパーエゴの声に気づく
Day2: ポイント1:真の輝き
生まれた時から「何かが間違っている、それを正すのが私の役目だ」という思い込みを持ってきたかもしれないタイプ1は、内なる批判者の声につねに影響を受けがちです。でも、ひとたび彼らが「すべては正しく在る」というのを知ったら、彼らの持つ真の明晰さが輝き出すのです。
※スーパーエゴの声とどう付き合うか?
※感情を見守るレッスン
※日常の観察レポートを書き綴る
※ポイント1が教えてくれること
レッスン⑤ Day1:ユニークさとは何か?
Day2: ポイント4:根源につながる
ポイント4の人格が求めるユニークさは、「他者と違うことをする」ことによって証明されます。でも、真の自己は、それぞれにユニークです。多少似た人はいても、私と全く同じ人というのは、他に存在しません。と同時に、私たちは独りぼっちではなく、みんな根元でつながっているという事実に気づくことで、4は安心してほんとうのユニークさを表現できるのです。
※私のユニークさを知るエクササイズ
※自己表現のレッスン
※絵日記を描いてみる
※ポイント4が教えてくれること
レッスン⑥ Day1:好奇心というリソース
Day2: ポイント7:喜び
7の魂には「喜び」というキーワードがあります。それはイエローで表される資質で、好奇心に満ち、楽しく、軽さを持っています。彼らの魂の資質がもたらしてくれる喜びを分かち合いましょう。
※歌い、踊るエクササイズ
※各タイプ間の作用
※自分史を描いてみる
※ポイント7が教えてくれること
レッスン⑦ Day1:サブタイプについて
Day2: ポイント9の無条件の愛
9はすべての数の要素を持っています。ここに来て、ポイントごとの要素を振り返った時に、それぞれの違いと同じくらい似通った要素にも気づくでしょう。
※客観性の視野を持つ魂のエニアグラムを理解する
※本質的な生を生きることの喜びを再確認するプロセス
※私と他者の境界線
※ポイント9が教えてくれること
レッスン⑧ Day1:存在の深みとは?
Day2: ポイント5の内なるガイダンス
さて、最後のレッスンは、私たちの存在の深みということについてです。私たちは決して人格を消してしまおうとはしていません。ただ、本質的な魂の資質がもっと生き生きと活性化することをウェルカムしているのです。
※存在の深みの体験をウェルカムするエクササイズ
※学んだことをどのように役立てていけるか
※「私を知る」ことの喜びを分かち合う
※ポイント5が教えてくれること